おしゃれアクアリウムに憧れるママが“絶対失敗するメダカの購入&飼育方法6選”
娘が「メダカ飼いたい!」と言い出したため、メダカを飼育しました。
コロナ自粛の際に、ビオトープやアクアリウムが流行っていたので私も興味がありました。
せっかくメダカを購入したのですが、半年後5匹のメダカ全てが全滅しました。
後から調べると「絶対失敗する」ことばかりやっていたことに気が付きました。
絶対失敗するメダカの購入&飼育方法6選は次の通りです。
- スーパーで「背曲がり」のメダカを買ってしまう
- カルキを抜いただけの、バクテリアが安定していない水にメダカを入れてしまう
- 水換えの量を間違えてしまう
- 餌を与えすぎてしまう
- ヤマトヌマエビ・ヒメタニシと混泳させてしまう
- 水カビ病が発生する原因をつくってしまう
原因①スーパーで「背曲がり」のメダカを買ってしまう
スーパーの外の空いたスペースでおじさんが売っていたメダカを購入しました。
おじさんから購入したメダカは5匹で1,500円(1匹あたり300円)。
「ドラゴンブルー」と書いてありました。
めだか専門店に確認したところ、「ドラゴンブルー」の相場は1匹、1,000円程度。
キラキラしたヒカリ体形で人気のあるメダカです。
ネットオークションでは1匹6,000円以上の高額取引もされています。
ちなみに、一般的なメダカ(ヒメダカ)であれば、1匹100円以内で購入可能です。
私はとても安くメダカを購入しました。
そして、購入後すぐに“あること”に気がつきました。
5匹のうち「背曲がり」のメダカが3匹いました。
私はメダカを飼うのが初めてです。
「メダカの背中って曲がっているんだ、そんなものなのかな」と気にとめませんでした。
背曲がりの原因は、遺伝・近親交配・怪我・病気・老化など色々言われています。
ただ、背曲がりメダカは、成長すると、より湾曲が酷くなるため泳ぎが上手にできなくなったりします。
背曲がりのメダカを購入しないためには、スーパー等ではなく、専門店で購入した方がよいです。
メダカを専門に販売しているお店で購入する、自分の目できちんと確認することが大事です。
また、専門店で購入したら、成長してからも、同じお店で相談できるメリットがあります。
初めて飼育する生き物はわからないことがあるたび、ペットショップ(や専門店)に行って店員さんに質問しちゃうからね・・・
原因②カルキを抜いただけのバクテリアが安定していない水にメダカを入れてしまう
ある日、スーパーでメダカを購入した私は、購入した日にホームセンターに行きました。
ホームセンターで「水槽・ろ過装置・底砂・カルキ抜き」などを購入。
水槽は、GEX AQUARIUM サイレントフィット 300 です。 水槽長さ×幅×高さ16×31.5×24cm 容量10L
めだかは1匹に2リットルの水を推奨していますので、10リットル容量の水槽を購入しました。
私は後からヒメタニシやヤマトヌマエビを購入したため、もう少し大きな水槽を購入すればよかったです。
濾過フィルターは、GEX AQUA FILTER サイレントフロー です。
水槽と濾過フィルターはセットで販売していました。
底砂には、スドー メダカの特選麦飯ジャリ1kgを使用。
カルキ抜きはテトラ (Tetra) メダカの水つくり 250ミリリットル 水質調整剤 粘膜保護 カルキ抜きを購入しました。
この「テトラめだかの水つくり」には、カルキを抜くだけでなくミネラルやビタミンも入っています。
「カルキ抜き」の裏面を確認しましたが、「カルキが抜けるまでの時間」について記載がありませんでした。(入れると数秒でカルキが抜けるから、と思われます)
ネットで調べると「バケツなどに水を汲み6~24時間日光の当たる場所に置いておくとカルキを抜くことができる」と書いてありました。
(※「カルキ抜き」商品無しで放置しても、カルキを半日で抜くことができるということです)
私は念のため、カルキ抜きを投入した上、一晩バケツに水を入れて朝まで放置しました。
ここまでの経緯で「カルキが抜けたらメダカを投入して良い」と判断してしまったのです。
そして、購入した翌日、水合わせをしながら、新しい水槽にメダカを入れたのです!
その後、何故か水が白く濁りはじめました。
濁った水の水面でメダカがパクパク苦しそうにしています。
大変だぁ!メダカが死んでしまう。
メダカなど魚を扱っているペットショップへ直行!!!
店員さんに事情を説明すると、店員さんが教えてくれました。
白く濁ったのは、まだ水槽が立ち上がっていないからですよ。
水道水から、メダカが生活できる状態になるまで1週間程度かかります。
メダカを入れることができるのは、水槽の水の白濁が澄んで透明になってからです。
バクテリアが安定すると澄んで透明になります。
カルキが抜けただけではなく、バクテリアが安定することが大事です。
もう戻せませんので、あとはメダカさんの生命力を信じましょう!
店員さんの説明でようやく理解しました。
「カルキを抜いただけの水」は、元々メダカなどを水槽で飼っている人が水換えの際に使用するものなのです!
水換えの時は、元々メダカが生きているバクテリアがいる水を2/3程度使用するので「カルキを抜いただけの水」を足して使用しても問題が無いのでした。
私は、そんな水換え時に足すだけの水(「カルキを抜いただけの水」)に、まさかまさか、メダカを全投入したのでした。
その後、2~3日ほどメダカはパクパクしていました。
水が綺麗に澄んでパクパクしなくなるまで、5匹ともがんばってくれました。
全匹、生き残ったのが不思議なくらいです。
一番最初に水槽を立ち上げる時は、
- 水道水にバクテリアを投入
- 半日でカルキ抜き
- 2日後白濁
- 1週間後、水が澄んでくる
- それからメダカを投入
このような流れをおススメします。
念のため、メダカを購入したらそのお店で水の立ち上げ方法を確認しましょう。
先ほどの店員さんからのアドバイスです。
メダカを飼う時は、水を立ち上げて(カルキを抜いてバクテリアを安定させて)から購入した方がいいです。
水の立ち上げには1週間程度かかります。
購入時のメダカの袋やケースは小さいので1週間入れたままだと、汚れでメダカが弱ります。
メダカを飼う前に、水を立ち上げるための1週間が必要ということです。
水道水に追加するバクテリアは「究極のバクテリア」がおススメです。
マツモはこちら↓がおススメ。ペットショップ「P2」で販売されていました。
メーカーは「株式会社阿蘇熱帯魚」
P2の店員さんに確認したところ、「こちらのマツモは夏頃販売予定で、今(2023年3月)は入荷していません」とのことでした。
下の画像は、近所のメダカを飼っているおじさんからいただいたマツモです。
一般的なマツモのイメージは下の画像です。
このマツモを投入しても、マツモはほとんど増えませんでした。
1か月経って、マツモの元気がなくなり腐りそうな気配がしたため、水槽が汚染されるまえに取り除きました。
そして、下の画像が「P2」で購入したおススメのマツモです。
柔らかくて、成長力が凄いです。
まず、購入時の水槽のおすすめのマツモの量です。
次に、購入から1か月後のおすすめのマツモの状態です。
毎回、マツモを入れて1か月くらいで下の画像のように大繁殖してメダカの隠れ家になっていました。
(上で紹介した究極のバクテリアもマツモを成長させる要因になっていたと思います。)
メダカが泳げなくなるので、頻繁に近所の方にお譲りしていましたw。
③水換えの量を間違えていた
流行っていたアクアリウムに憧れて、水槽を綺麗にしたかったんです。
水換えの頻度は2週間に1回でした。(3週間に1回を推奨)
新しい水は、2日かけて作りました。
「究極のバクテリア」を足して水を作っていました。
問題は、一度に水を換える量です。
私は、下の画像の黄色の線しか元の水を残していませんでした。
水替えの際、新しい水は、元の水の1/3が適量です。
私は2/3以上の水を新しい水に換えていました。
ただ、ずっとこのペースで水替えをしていて特に異変は起こりませんでした。
異変が起こったのは、水質変化に敏感なヤマトヌマエビです。
ずっと一匹だったヤマトヌマエビ。
「そうだ!お嫁さんをお迎えしよう!」と思いました。
そして、ペットショップでメスと思われるヤマトヌマエビを購入しました。
水合わせをして、丁寧に迎え入れました。
ヤマトヌマエビのお嫁さんをお迎えして、先住ヤマトくんは大喜びでした。
「ほほえましいな」と思っていました。
ところが、いつもの水替え(2/3以上の水替え)をした後、異変が起きました。
新しく購入したメスのヤマトヌマエビの脱皮がうまくいかないのです。
動画を撮りました。
下の画像は動画の翌日です。
新入りのヤマトヌマエビのメスは真っ赤になってしまいました。
身体が辛いのか、この日は先住オスのヤマトヌマエビが近づくと嫌がってたよ。
この画像の翌日、新入りメスのヤマトヌマエビは旅立っていきました(泣)
私の水替えの量に問題がありました。
こちらも店員さんに原因を伺っています。
新しい環境になると、ヤマトヌマエビが脱皮することはよくあります。
大量の水換えでPHショックを起こし、死んでしまったのだと思われます。
④餌のあげすぎ
・めだかの餌をあげる頻度は1日2回(午前、午後)。
餌の量は、飼っているめだかの数と気温によって変わります。
冷えたり、体力がなくなっている時は餌を減らします。
うちの場合は、1回量が5匹で耳かき1杯程度でした。
・めだかの餌の適量は、えさを与えて「1分で食べきれる量」です。
「餌の適量はめだかが3~5分で食べきれる量」とネットで紹介されていることも多いです。
ですが、初心者は餌のやりすぎが水槽汚染につながりやすいです。
「1分で食べきれる量」と思っていた方がリスクが少ないと思います。
・うちで与えていたメダカの餌は、「テトラ キリミン85g メダカ 餌 フード 善玉菌」です。
餌は他に、「ヒカリ (Hikari) メダカのエサ 産卵繁殖用 40グラム 」という少しお高めの商品もあります。
※私はめだかの共食いをみるのが怖くて産卵を希望していませんでした。
私は、餌のやりすぎと水質汚染に気を配っていたつもりでした。
ところが、ある日、めだかに「生き餌」を食べさせてやりたい!と思いつきました。
おやつにゾウリムシを与えようと、ゾウリムシを増やしていました。
ゾウリムシをおやつとして与えだしたあたりから、水が濁っていきました。
そもそも、エサをきちんと与えていましたし、稚魚もいませんでしたので、ゾウリムシは不要でした。
ゾウリムシで水質が悪くなり、バクテリアの状態を戻して水槽の水を安定させるのに時間がかかってしまいました。
エサの与え過ぎには注意した方がよいです。
⑤ヤマトヌマエビ・ヒメタニシとの混泳
メダカと相性が良い生き物代表がヤマトヌマエビとヒメタニシです。
そして、ヤマトヌマエビとヒメタニシはともに“水槽のお掃除屋さん”と言われています。
相性はいいんです!
この3種類が喧嘩したことはありません。
特に、ヒメタニシさんはブルドーザーのごとくガラス面を掃除してくれますw。
では、混浴の問題です。
ヒメタニシの糞の問題
お掃除を頑張るヒメタニシさんですが、その分糞が多いです。
糞が多いと水質が悪くなります。
結局水換えの手間になります。
ヒメタニシの大繁殖問題
さらに、ヒメタニシを2匹だけ購入したのですが、すでにお腹に赤ちゃんがいました(あるあるだそうです)。
15匹以上産んでました。
水換えで水槽を洗うたびに、この砂利と判別つかないような小さなヒメタニシを1匹残らず救出します。
骨が折れる作業です。
ヒメタニシの死骸による水質悪化問題
ヒメタニシはたまに数日砂の上で動かなくなることがあります。
そのため、生死の判別がつきにくいです。
ヒメタニシは弱ると、下の画像のように中身が徐々に無くなっていきます。
生死の判別がつかないと、死んだあと水質悪化につながります。
混泳の場合は生死がわかりやすい生物の方が良いのかなと思いました。
ヤマトヌマエビの習性の問題
ヤマトヌマエビはお掃除のために飼いましたが、1匹だけ飼っても掃除能力ほぼゼロでした。
ヤマトヌマエビは、弱ったメダカを襲うことがあります。
- 可愛がっているメダカが夜間弱ってしまう
- 夜間で気が付かないのでメダカ隔離できない
- 翌朝、ヤマトヌマエビが生きたメダカを食べているのを目撃
よくきく光景です。
私のように、こうした光景が耐えられない人にはおススメしません。
完全に亡骸になると、タニシがメダカを食べることもあります。
⑥水カビ病の原因をつくってしまった
我が家のメダカが半年で全滅してしまった最終的な原因は水カビ病でした。
水カビ病になってしまったのは、メダカの体に傷ができたことがきっかけでした。
以下のようなプロセスを経て水カビ病になっていきました。
- 気温変化や水質悪化でメダカが弱る
- 濾過フィルターとガラス面の間にメダカが挟まる
- 隔離する
- 塩浴治療を試みる
- 急に弱って死んでしまう
順番を追って説明します。
①気温変化や水質悪化でメダカが弱る
気温変化や水質悪化でメダカが弱ることがあります。
そうすると、メダカは水槽の隅でジッと動かなくなります。
②濾過フィルターとガラス面の間にメダカが挟まる
弱ったメダカは何故か必ず、濾過フィルターとガラス面の間に挟まっていました。
そして、挟まったメダカはエラ呼吸ができなくなってさらに弱ります。
※画像はヤマトヌマエビさん(ヤマトヌマエビさんもたまにペタンコになって救出してました)
③隔離する
弱ったメダカの頭が完全に下を向いています。
隔離した直後の動画を撮りました。
泳ごうと頑張っていますが、まっすぐ泳ぐことはできません。
④塩浴治療を試みる
左のヒレに綿のような白くて長い糸(綿)のようなものが付いています。
水カビ病が発覚しました。
上の画像のメダカに塩浴を試みました。
「メダカの塩浴」の様子を動画に撮ってYouTubeにUPしましたでご紹介します。
塩浴で、めだかさん一時は回復したんだけどね・・・
水流が心配だったので、酸素がブクブクでるタブレットを使用。
初日、水槽では泳げない程弱っていたいました。
初日 水1リットルに塩3g 絶食 → 数時間後に泳ぎはじめました。
翌日 塩2g追加 水替えなし 絶食 → 元気に泳いで、ヒレの糸(綿)が取れました。
3日目 塩追加無し 水替え無し 絶食 → 元気
4日目 水替えで塩濃度薄める 絶食 → 元気
5日目 水替えで塩濃度薄める 絶食 → 元気
6日目 水槽に戻す
その後、なぜかめだかさんは死んでしまう
⑤急に弱って死んでしまう
うちで死んでしまったメダカは、5匹ともほぼ同じ経過をたどっていました。
塩浴をマラカイトグリーンに変えても同じでした。
この①のメダカが弱るサインを出したらすぐに隔離すべきでした。
そして、なによりメダカが挟まる濾過フィルターをやめるべきでした。
ここで、水カビ病の原因を作ってしまって、戻れない程重症になってしまっていたんだと思います。
メダカ飼育が合わないタイプ2選
私はメダカの飼育に不向きな性格でしたが、以下のような人はメダカの飼育には向いていないと思います。
- 神経質
- メダカを犬猫ペットと同様に扱う
メダカ飼育が合わない人の特徴 ①神経質
メダカを飼育していると水槽が臭います。
うちは沢山眺めたいと思い、リビングの窓際に水槽がありました。
食べ物を食べる際に、水槽から悪臭が漂うのがダメでした・・・
そのため、頻繁に水換えしたくなりました。
それは、メダカを弱らせる原因にもなります。
まさに、うちはこれで弱ったのか
メダカ飼育が合わない人の特徴 ②メダカを犬猫ペットと同等に扱う
メダカを飼って、メダカが弱るたびに寝ずの看病をしていました。
初めてメダカが死んだとき、亡骸(煮干しに似てる)を持って泣きました。
そして、そんなメダカに重いアラフォー、ほとんどいないことに気が付きましたw。
皆さん、ライトな感じです。
メダカやヤマトヌマエビ、タニシは弱っていればお互いを食べます。
犬猫のようにペットとして可愛がってしまうと、共食いを想像しただけで病みます。
細かいことは気にしない、おおらかな人の方が、メダカ飼育に向いていると思います。
さいごに
アクアリウムって素敵ですよね。
水草や流木、そしてメダカを入れた水槽をインテリアとして設置している人も多いです。
また、小さな子どもって「メダカ飼いたい」とねだってきます。
アクアリウム素敵だ!子どもにも生き物の尊さを学べるしちょうどよいな!
なんて思いたって飼育した「メダカ」でしたが、大失敗でした。
綺麗で素敵なインテリアは、私が求めているだけで、メダカは求めていませんでした。
・メダカに快適な環境を作ってあげられる
・メダカが死んでも次のメダカを買えるくらいの気持ちでいられる
どっちも私には難しかったです。
以上、私のメダカ飼育の失敗談でした。
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